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旭ホーム・スタッフインタビュー

vol.2 2016年7月

看護主任 藤井 廣江

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 01Q:今現在、旭ホームで、藤井さんが、一番勤続期間が長いのでしょうか?
A:ここが開設して次の年の2月に来ました。(昭和54年6月開所)
その時、偶然1人欠員があったんですね。昔はうどとかを採っていた山があった所に来てみたら、大きな建物が建っていたのでびっくりしました。
ここに来る前は、病院に勤務していました。その時は結婚していたのですが、患者さんから「1カ月2カ月持たないよ」と言われた。夜勤もこなすつもりでいましたが…やっぱりだめでした。年齢的にも、家庭を巻きこんでしまうということも。夜9時10時に主人に病院まで送ってもらったりしていましたが、やっぱりだめでしたね。
夜勤がない所を探していて、ふらっと来てみたら…こんなことってあります?(笑)
その当時は特養なんてないから、よくわからなくて。入ってみたら奥が深くて深くて…
その頃は前理事長が二俣川で病院をやっていて、旭ホームと兼務していました。何かあったらすぐ来てくれたんですけど、制度が変わってから兼務はだめになり、前理事長は頑固なので、それでは旭ホームに来るのはやめますという話になった。

Q:その後は?
A:前理事長、女医先生、健郎先生。
健郎先生には学ばせてもらいました。お医者さんの中には上から目線の人もいますが、いつも腰が低く、利用者の目線に合わせて丁寧に挨拶していました。その姿は印象に残っています。

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 02Q:一番大変だったことは?
A:疥癬(カイセン)のいうダニの一種で、ショートステイの方が持ってきたんです。ものすごくかゆい上に、皮膚が松の木の鱗のような肌になる。ある病院から旭ホームにいらした方で、薬を持参していらしたが、薬を塗っても一向に良くならない。普通ではないと思って皮膚科に相談したら、疥癬と診断されたんです。今までにあのような肌は見たことがありませんでした。薬を塗ると皮膚がはがれてしまうので、とても痛そうでした。病院の方でも事例を見たことがなかったから、分からなかったのかもしれません。
その方があちこち動いたので、施設内のほとんど全員が感染してしまった。毎朝職員全員で、薬をつけて服を着替えてシーツ交換して、全個室にを回りました。結局平成12年5月から12年12月まで収束するのにかかってしまった。その時の様子は、本当に口では言い表せません。
全員一丸となりました。とにかくやらなければ終わらないので、夢中になってやりました。

Q:感染症って恐ろしいですね。
A:その後も一度別の方が感染した状態で、旭ホームにいらっしゃった。初めての時程はひどくならなかったですが、やはり感染は多少広がってしまった。
また今は良い薬がありますが、その頃はなかったので、全然効かず大変でした。
良い薬ができたこと、またショートステイで新しくいらっしゃる方が感染症を持ち込まないかチェックするようにしているので、最近は発生していないですね。
あとはノロ。あれも嘔吐の勢いがすごく、大変ですね。ばらまいているようなものですよね。過去に一度旭ホーム内で感染が広がった以降は、角田さんにジアノック消毒を定期的に行って頂いている。その甲斐あってか、再び蔓延することはありませんね。

Q:旭ホームならではの苦労は?
A:最初のころは良い機械がなく、蒸し器でガーゼを消毒していました。

Q:準備が大変だったんですね。
A:ご利用者様にも大変な方がいらっしゃいました。ポットを投げつけたり、足蹴りしたり、ドアを壊したり、屋外でも赤ちゃんのように寝転がってジタバタしたり…
前理事長と一緒に職員が抱え込んだこともありました。

Q:出て行ってくれとは言えないですよね。
A:もちろんだめですよね。なんとかなだめて対応しました。

Q:過去と今でケアの仕方は変わっていますか?
A:制度が介護保険に変わり、やりにくい面もありますが…職員も認知症に対してのケア等を勉強してきているので、やり方は良い方に変化していますかね。

Q:介護と看護の連携で、苦労したことは?
A:勤めだした頃は、介護側に理解してもらえないことが多く、苦労しました。介護は介護、医務は医務。協力しあうことが難しかった。徐々に、互いが互いの業務内容を理解するようになってからは、協力することが出来るようになりましたね。

Q:最近は上手く連携がとれているように感じますね。
A:まあ、欲はありますけどね(笑)

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 03Q:最近の旭ホームの良い所は?
A:ここへ初めて来た時、職員がフラダンスの格好をしていたんです。驚いていたら、クリスマスお楽しみ会の準備をしていたんですよ、と。今はやらなくなりましたが、私も自分が入社してからは、敬老会や催し物がある時には、介護、事務、医務と出し物をして、ご利用者様と一緒に色々やりました。楽しかった〜!舞台装置を前理事長が作ったりして、本格的でした。ご利用者様も職員がやると、すごく喜んでくれるんですよね。楽しかったです。

Q:以前は活動的なご利用者様が多かったんですね。今は会話も難しいようですが…
A:今は認知症の方がほとんどなので、「聞き出す」ということが難しい。ですが、子どもの頃のこととか好きなこととか、そういうことを切り口に話しかけるとぽつぽつ話して下さいます。

Q:ご利用者様との会話の中で印象に残っていることは?
A:昔はこの辺り一帯が山で、夕方になるとその景色をじーっと眺めている方がいらっしゃいました。理由を尋ねると、この景色が生まれた所そっくりだと仰った。少し切なくなりましたね。

Q:施設の周りは、自然に恵まれてますよね。
A:今もそうですが、昔はもっと緑が多かった。旭ホームが出来たばかりの頃は、三ツ境へ行く道がなかったんですよ!後に出来たんですけど。バスが通るまで、大変だったと思いますよ。今バイパス通っている所は、沢と田んぼ。ホタルも舞っていました。

Q:ずいぶん様子も変わったんですね。ご利用者様の出身は津々浦々ですか?
A:そうですね。例えば、阪神淡路大震災で被災してこられた方もいらっしゃいました。地震の時の夢をみてうなされたとおっしゃっていましたね。

Q:そういう方への心のケアも難しいですね。
A:なるべく地震の話は避け、好きな物の話、ふるさと、家族の話をするようにはしていました。やはりお話していく中で、徐々に気持ちが和らいでいくんですかね。「話す」ということで。

Q:看護師としての治療以外のことになるかもしれませんが、そういったケアが大切になってくるんですかね。
A:精神面で支えにまでなったかどうかは分かりませんが、なってたんだとは思いますね。

Q:今後もそういうケースの方がいらっしゃるかもしれませんね。
A:そうですね。今までにも色々な方がいらっしゃいました。被爆した方や、外国の方…日本語が片言という方もいらっしゃいましたね。

Q:ご利用者様もここに来るまで、こちらの様子がわからないですよね。
A:だから不安でしょう!周りに知っている人が、誰もいないじゃないですか。それはそれは不安ですよね。私達だって、知らないところにぱっと連れて行かれたら、不安だし、心配ですよね。それを考えると、認知症の方は自分の気持ちをどうすることもできずに暴れてしまうこともある。その気持ちはわかるような気がしますよね。切ないですね。

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 04Q:褥瘡についてお聞きします。私は軽い擦り傷や湿疹のようなものだと思っていました。もっと重いものだったんですね。
A:そうですね。今までにいらしたひどい褥瘡の方の中には、骨が見えてしまっている方もいらっしゃいました。しばらく旭ホームで様子を見ていたのですが、処置をするだけで2時間くらいかかってしまうんです。ガーゼもびっくりするほど使いますし。その時の嘱託医から、利用者への負担も大きいので気の毒だし、特養で見る範囲は超えているよと言われました。なので、元々来た病院で再び治療をお願いしようとすると、それは無理だと断られてしまいました。

Q:日常を過ごす状態ではないですよね。
A:こっちも引けないですよね。病院とやり取りを繰り返しました。その方には気の毒でしたね。とてもじゃないけど手に負えませんでした。

Q:朝の申し送りの中で、褥瘡の報告も行われていますが、あまり施設内で新たに褥瘡になった方の話は聞きませんね。
A:でも2人くらいいますね。ただよそで出来てしまって、旭ホーム内で治った方もいらっしゃいます。やはりどうしても介護度が重くなっている方が多いから、あっち向きこっち向きが無理なんですよね。また離床も難しく、食事も減ってきて、栄養状態も良くない。そうなるとやはりできてしまいますね。

Q:そういう段階にきてのケアって難しいですよね。
A:ケアというより、治療ですよね。先生に相談しながら進めます。今は割といい薬もありますしね。あとは食べることですね。食べる方と一緒にやっていかないと無理ですね。レベルが低下してくると途端に問題が起こってくる。

Q:介護との関わりだけでなく、栄養の方とも相談していくんですね。
A:そうですね。小林さんも今それで悩んでいて。栄養失調じゃないけど、食べても年をとると吸収されないんですね。検査結果を見ると悪いんです。

Q:食事接種は出来ているが、体の状態は悪いと。
A:我々のように動いて食べて、その循環が崩れてきているんですかね。

Q:ここにいる方は、皆加齢の影響で、必ずどこかしらに問題を抱えている。その人たちを100%元気な状態にする、という施設ではなく、あくまでここは家のような存在ですよね。そういう方へのケアはどこまでやっていくのか。
A:難しいですね。きっとご利用者様は住み慣れた自分の家とか、住み慣れた所に帰れるのが一番良いんだとは思うのですが、やはりままならないですよね。色々なことがありますんでね。そうするとやはり我々の介護、看護師の方でなるべくフォローして、癒してあげる方向に持っていくしかないですよね。まあ、自分の家までっていうわけにはいかないと思いますけどね。いつも、安らかにここで過ごして頂きたいという意識でいます。

Q:会話の中での癒しというか。
A:そうですね。話すことが大切ですね。

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 05Q:ご家族様とのやり取りの中でのエピソードを教えてください。
A:忘れられないのが、お母さん想いの息子様がいらっしゃったんですよ。お母様はここに来る頃には寝たきりの状態の方だったんですけど、おむつ交換をしている時に、体が拘縮してしまっているので少し力を入れたところ、足を骨折してしまいました。悪気があってではなく、おむつ交換をする必要があったために起こってしまったことでしたが、それに対し、息子様は怒ってしまわれた。施設長、介護主任、看護主任で対応をしたのですが、とにかく私たちが誠心誠意一生懸命にやっているんだということを分かって頂くしかないと思い、何度も話し合いを重ねました。こちらの姿勢を分かって頂けたかどうか…心に残っていますね。ありますよ、そういうことは。

Q:逆に良かったことは?
A:私が入社したての頃、以前は病院に勤めていたので「病院の看護師」が抜け切れていなかったんですね。ある方にお薬を飲ませるのに、「●●さん、お薬ですよ。」と言ったのですが、恐らく一方的な私の言い方だったんですね。その方がちょっと意地を曲げてしまったんです。
「まずあんたは私に初めて会った。それにも関わらず、あんたは自分の名前を名乗らなかった。」
痛いところをつかれましたよね。「だから、あんたの薬はもう飲まないよ」と。
でも、それが基本ですよね。私、旭高校に講和に行ったことがあって、その時もこの話をしました。やっぱりご利用者様であり、我々よりもずっと長く生きてこられた方。その方に対して、失礼だったんですよ。自分から名前を名乗って、こういう薬ですけれども、飲んで頂けますか?と一言言えば良かったところを。もう大反省でしたよ。
次の日には自分の名前を名乗って、昨日は大変申し訳なかった、これから宜しくお願いしますと伝えました。その方も段々心を開いてくださり、最後には隠していたヤクルトをくださるようになりました(笑)
だから健郎先生の姿勢じゃないですけど、通じるんですよね。

Q:反応がなかったり、むすっとした反応をされると、話しかけない方が良かったかな…と思うこともあるのですが。
A:でも耳が聞こえる方、目が見える方であれば、こちらが誠心誠意やっているということは必ず伝わりますよね。私も今まで長い間やってきましたが、それは言えますね。中途半端な、それこそ口先だけではだめですよ。本当に気持ち、心からやらないとだめですね。それに認知症の方だってわかってますよね、そういうことに関しては。大事だと思いますね。

Q:そういうことをはっきり指摘してくださる所も、年の功だと思うエピソードですね。
A:その方に指摘して頂いて、私も自分の態度を振り返ることが出来ました。やはり理解をして頂いてからでないと。一方的な押しつけはだめですね。

Q:体や頭が以前のように動かないという自認があったととしても、いきなり知らないところに連れてこられて、おむつ交換や食事介助をやられたら、やめてほしい!と思ってしまいますよね。
A:そうですよ。だから声に出してみたり、暴れたりするんじゃないですかね。原因があるんでしょうね。

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 06Q:以前、施設長との会話で「藤井さんは何があっても動じない」という話が出ました。
A:そんなことないですよ!もうだめですよ、私。極端なことを言いますが、生き死にに関わる場面では、毎回ドキドキしますもん。とんでもないですよ。

Q:そういった場面で気をつけていることは?
A:やっぱり亡くなる方にも、体力が落ちていく方にも、その方の人格を尊ばないと。どんな時でもそうじゃないですかね。亡くなるまできちんと接していないと、失礼ですものね。いつもそう思ってます。医務室の方はみんなそうだと思いますね。それまでお世話をしていたというのもありますが、やはり別れの時は辛いですね。

Q:ほぼ毎日一緒に過ごしている方が去るのは悲しいですよね。
A:そうですね。ただ一方で、一生懸命介護看護したかな、という満足感というのもありますね。ない時もありますけど…もう少し出来たかな、という反省もあります。

Q:普通の職業に比べて、人の生死に関わることの多い職業ですよね。
A:日常接している時に、もう近いのかなと感じるときはありますね。やっぱり肌で感じるというのか…長い間の経験というか。言葉では言えないのですが。

Q:何かいつもと様子が違うというか。
A:様子が違うというより、徐々にレベルが落ちてきている方なので、何か感じるものがあるんです。

Q:そういう方を、これから元気にするというわけではないですよね。
A:もちろん。かえってもう少しでも生きるために、注射して酸素して吸引して…それはちょっと酷だと思いますね。安らかに自然の形で、というのが良いですよね。

Q:ご家族の方からの、もっと長生きさせてほしいという要望は?
A:急に容体が変化するわけではないので、ご家族も心の準備が出来ているんですよね。だからもう少し、ってことはないですよね。

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 07Q:話は変わりますが、長い勤続の中で医学の方も進んできてますよね?
A:そうです。もう私なんか井の中の蛙で。福村先生が来て、色々やってくれるので勉強になりますね。最新の医療なんて、駄目ですね。機械自体が違う。聞いたことのない薬もありますので、恥ずかしがらずに福村先生に聞くようにしています。基本的なところは同じだとは思いますけどね。患者さんに接する態度とか。

Q:福村先生は、前の嘱託医とはまたタイプが違うようですが。
A:福村先生はざっくばらんというか、明るい方。一生懸命ですね。夜も電話すると来て下さるし。健郎先生には、人間に対する接し方というものを学びました。良い先生でした。静かでね。

Q:医師とのやり取りもそうですが、オンコール体制は大変ですよね。
A:大体が発熱か、血圧が高いとか。あとは呼吸が止まっているとか。そういうときは一にも二にもなく、救急車なんですけど。私も家が近いので、何回か来たことがありますね。電話で話しているよりも早いし、とにかく心配で。

Q:救急車が来るまでの間、介護の職員も焦りますよね。
A:そうですね。でもここは病院ではないので、吸引と酸素、あとは心臓マッサージしかないですもんね。とにかく出来ることは全てやります。一刻を争いますもんね。そういう時は無我夢中で。

Q:ベテラン看護師でも焦るんですね。
A:慌てちゃいけないんですけど、必死ですよね。死なせちゃだめだ!という強い気持ちがありますので、とにかく救急隊が来るまで必死です。

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 08Q:旭ホームは施設が古いですが、よく施設長は「古いと汚いは違う」と仰いますね。
A:私もそう思いますよ。私いつも言うんですが、やっぱり今の旭ホームの姿は積み重ねてきたもの。前理事長たちが土台をしっかり作ってくれて、勿論今の理事長もそれは一生懸命にやってくれていますもんね。しっかりした土台があって、だから揺らがないんですよ。だから、私たちも「幸せ」ですよね。ぶれることなく、ご利用者様に接することが出来ますからね。

Q:変わらないもの」ですね。
A:前理事長も女医先生も、本当にご利用者様のことを、心から色々考えて思っていた方ですね。痛みがあれば、すぐ取ってあげなくてはだめ。優しかったですね。優しいけれど、厳しかった。職員に対しては、こういう施設に勤める者はやたら休むもんではないと、よっぽどのことがない限りは来なくてはダメ、と言われましたよ。きりっとしていました。

Q:最近はなんとなく福祉施設に勤める人は、常に誠実で、腰が低くなければならないというプレッシャーのようなものがある気がしますが。
A:メディアが発達しているので、あらゆる面で一般の方も知っていますよね。そういう意味では、気をつけなければいけない面もあると思います。例えばついうっかり口をすべらせるといったことがないように。親しみを込めて呼んでみたり、手をつないでみたりといったことはありますが…。ただ優しいばかりではやっていかれない面もあると思います。何かあった時、自分のやっていることがきちんとしていないと、説明出来ないですよね。やはり日頃自分のしている仕事には責任を持ってやらないとだめですよね。まして大げさに言えばですけど、人の命を預かっている仕事ですもんね。ある面では厳しくないと、ですかね。

Q:最近新たに入社した看護師が多いですね。今までに人の入れ替わりはあったと思いますが、苦労したことは?
A:ある時期、みんな辞めてしまって、何ヶ月か私一人になってしまったんですよ。薬から何から、とにかく一人でやらなくてはいけない。どうしようと思いました。次の人が来るまでなんとかやらなくては駄目だと思ってたんですけど。佐藤さんに電話して、助けてくれないかとお願いしました。そんなに困っているのであればということで快諾してくださり、その後何人か入りましたが…本当に大変でした。

Q:その時に自分も辞めたいとは思わなかったんですか?
A:いや、辞める気はなかった。辞めたら大変ですもん。逃げ出したいとか、そういう気持ちは全くなかった。とにかく夢中だったんですね。

Q:今までに辞めたいと思ったことはなかったんですか?
A:なかったですね。以前病院で夜勤をやってみて、これでは家庭を狂わせてしまうなと思った経験があったから。ここに来てからは、一度もやめたいとかそういうことを考えたことはなかったですね。多分、恵まれてたんですよ。周りの方とか。
施設が出来たばかりの頃、前理事長の病院に勤めていた職員が、何人か介護職員として勤めていました。その方達は理事長とは顔なじみだけれど、私たちは初めてでしょ。そのギャップというか。その人達の中には少し怖い方もいましたね。仕切っているというか。

Q:仕切るタイプの人はいますよね。
A:そうですね、ただリーダーは必要だと思うんです。けれど質というか、ありますよね。皆を引っ張っていく力量のある方と、落してしまう方と。コケにするとか…そういう方と、大丈夫!任せて!というタイプの方と。

Q:そういう意味では、今の理事長は大丈夫!タイプですね。
A:そうです。施設長は最後出てくる時に、頼りになりますね。年の差はあっても。泣きつくところは施設長じゃないですか(笑)

Q:ぶれない存在ということですかね。
A:それは長としては、大事な、必要なことですよね。ぶれないことが。難しいですけどね(笑)

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 09Q:今年37年目、旭ホームの歴史はこれからも続いていくと思うのですが、今後どうなると思いますか?
A:やはり、そこにあるのは家族愛っていうんですかね。家族愛と、あとはご利用者様のご家族との連携。互いの信頼の上で成り立つものだと思うので。誠心誠意、とにかく一生懸命でやらないとだめだと思いますね。何かあった時に一生懸命やっていれば、最後は分かってもらえますよね。今までも難しい問題が色々あったんですけど、最後はやっぱりわかってもらえましたね。色々ありますけどね…

Q:逆に今後ここは変わってほしい!と思うところは?
A:そうですね…古いけれども整理整頓というか。古いなりにやってもらえれば。

Q:今後ご利用者様の介護度は上がっていくことが予想されますよね。あまり明るくない展望もありますが。
A:やっぱり最後まで見てあげないと…ここへ来てくれたんですからね。大変さはありますけど、食べてくれた時とか、声を出してくれた時とか、それは嬉しさにつながりますよね。

Q:今後こちらの体制にも変化が必要だと思いますか?
A:そうですね、昔はご利用者様と一緒に花壇を作ったり、七夕飾りをしたり、芝居を観たり、外を散歩したり、色々出来てたんですけどね。それはもうちょっと…。連れて行きたいとは思うんですけど…。出来ないことはないと思うんですけど、それにはそれなりに大変さが付いてきますよね。職員の力が一つにまとまらないと無理ですよね。前はバスに乗って日帰り旅行に行ったりして、帰ってきたときには職員にも達成感があったと思うのですが…。
やっぱり今は怪我させてはいけないとか、ご家族に相談しなくてはいけないとか、色々規制がありますよね。前はそこまで厳しくなかった気がするんですけどね。訴訟とか何とか、何かをする時にはまずそのことが頭をよぎりますよね。そうなると、無難な方に行ってしまう。足をひっぱりますよね。

Q:今後ケアで気をつけていきたいことは?
A:やっぱり手が動かなくても、目が見えなくても、認知が強くても、その方の人格を尊重して、接していかないと。最初の私の話じゃないですけど、それにつながると思うので。まずそれが大事じゃないですかね。しっかり肝に銘じてやっていれば、どんな方にも対応できるんじゃないですかね。難しいことじゃないですよね。

Q:ですが、日々の所作全てに意識することは難しいですよね。
A:そうですよね。つい早く食べてもらいたい、早く来てもらいたい、という気持ちがわきますもんね。するとやっぱり態度にも出てしまうんじゃないですかね。なかなか難しいと思います。でも、職員皆よくやってますよね。

Q:藤井さん流落ち着きを保つコツとは?
A:平常心でいるということ?無理にやろうやろうとするのではなく、自分の出来る範囲で無理しないでやってるのかな…なかなか平常心でいるということは難しいと思いますけどね。悔しいこともありますし、切ないこともありますしね。気持ちの持ち方で、あまりいつまでも止めとかないで流して、良いことは良いことで吸収して、ですかね。

Q:抱え込みすぎないように、ということですね。
A:抱え込むほど、私大きくないので。(笑)
周りにいる人達が、頼りになる、良い人たちが多いので。やっていけるんだと思いますね。

看護主任 藤井 廣江 インタビュー 10Q:最後に旭ホームのここが一番好きは?
A:そうですね…いっぱいあるんだけど…。一つ、芯というか、あるんですよね。ご利用者様に対して、いつも家族愛を持って親身になって悩んで、良い方向に持っていくという姿勢ですかね。

Q:法人理念が一番共感できるところだったから、ここまで長く務めてこられたんですかね。
A:旭ホームはそんなに派手でもないけれど、芯が通った光るところがあるんですよね。上手く言葉に出来ないんですけど。やっぱり最初からのものなんですよ、多分。それを今の理事長が受け継いできてるからだと思いますね。優しいんですよね、人に対して。

Q:人に優しく。
A:優しくというより…当たり前に人として接している、ということですかね。大それたことをするんじゃなくてね。

【後記】

藤井さんへのインタビューで一番感じた所は、常に相手への敬意を忘れないこと。
それはご利用者様に対しては勿論、ご利用者様のご家族、同じ職場で働く職員、前理事長、全ての旭ホームに関わる人に対してのもの。
旭ホームの長い歴史の中でも、日々環境は変化し、都度様々な問題が起ってはいるが、それに対し常にぶれない姿勢を持って職務に当たることを意識している。
そういった藤井さんの意識、また職員一人一人の意識が、変わらない「旭ホームのカラー」を作り上げているのだと感じた。

以上。

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